2022年は1972年から50年、すなわち日中国交正常化50 周年であり、それは日華断交50周年でもある。この50年間、日本と台湾の関係は大きく進展してきたという印象があるが、国際政治学、経済学、文化人類学など異なる学問領域から分析すると、この50年はどのように説明できるだろうか。国際情勢の変化により、日台関係の重要性が幅広く認識され、多くの人々が日台関係について学んだり、語ったりするようになった。そのような今であるからこそ、日本台湾学会の強みである学際性を活かして、この50 年間の日台関係の歩みを振り返り、今後の50年を展望する機会をもちたい。