定例研究会 歴史・政治・経済部会
第158回
東京大学東洋文化研究所3階大会議室およびオンライン
発表者:任天豪(国防大学)テーマ:「国家にとって『島嶼』が持つ意義ーー台湾の史料からみた東シナ海と南シナ海」(「島嶼」對於一個國家而言——臺灣史料裡的東海與南海)司会:黄偉修(東京大学東洋文化研究所/早稲田大学台湾研究所)コメンテーター:松田康博(東京大学東洋文化研究所)使用言語:中国語(必要に応じて質疑応答で通訳の補佐をします)
概要:「島嶼」は領土の一形式であり、元来大陸国家であった「中華民国」にとって、冷戦期間中わずかな島嶼をコントロール下に置くことしかできない領土状況にあったのであり、政策上いかにこの状況に適応したかは、検討に値する問題である。東シナ海と南シナ海は、台湾の両側に広がる主要な海域であり、中華民国がいかにして東シナ海と南シナ海に関係する問題に対応してきたか、そしてこのコンテキストの中で体現してきた歴史的意義について、台湾の歴史史料を参照しつつ考えてみたい。(「島嶼」是領土的一種形式,對原本是大陸國家的「中華民國」而言,面對在冷戰期間裡,逐漸僅能控制少數島嶼的疆域狀態,政策上的調適即是一個值得探討的議題。東海與南海做為臺灣兩側的主要海域,中華民國如何因應涉及東海及南海的事務,及在此脈絡下所體現的歷史意義,需要參酌臺灣方面的史料加以考量。)
東京大学東洋文化研究所、早稲田大学台湾研究所