定例研究会 歴史・政治・経済部会


 

第131回

 

日時 2018年11月16日(金) 18:20~20:20
場所 早稲田大学3号館306号室
題目 台湾籍民研究の現状と展望
報告者 王麒銘(慶應義塾大学博士(法学)
コメンテータ 栗原純(東京女子大学名誉教授)
司会 紀旭峰(早稲田大学地域・地域間研究機構 研究員)
共催

早稲田大学東アジアの政治と思想研究部会、早稲田大学台湾研究所

概要

いつの時代においても越境する自国民の管理は政治の重要な課題である。台湾総督府も「台湾籍民」の統制を行う必要があり、それは総督府ひいては日本政府による台湾統治の安定性を示す重要な指標になっていたと言える。従来の研究は籍民の活動等の内実を解き明かすことに比重が置かれるあまり、総督府や日本政府の出先である領事館が彼等をどのように統制しようとしていたのか、その対策についての関心は希薄であり、未だ多くの課題が残されている。本報告では、籍民研究の現状と課題を整理した上で、最新の研究成果を報告する。