定例研究会 歴史・政治・経済部会


第150回

 

日時 2021年8月5日(木)16:00-17:50
場所

Cisco Webexによるオンライン会議

プログラム

「『台湾における中国ファクター』の現在地」

司会:松田康博(東京大学東洋文化研究所)

16:05-16:20
川上桃子(アジア経済研究所)「中国ファクターの政治社会学:視角と補足」
 
16:20-16:45
呉介民(中央研究院社会学研究所)「疫苗大亂鬥與中國因素(ワクチン大乱闘と中国ファクター)」
 
16:45-17:10
古明君(国立清華大学)「中國對民間宗教海外交流網絡的動員與重組(中国による民間宗教海外交流ネットワークの動員と再編)」
 
17:10-17:20討論:園田茂人(東京大学東洋文化研究所)
 
17:20-17:50 質疑応答 (通訳 津村あおい)
共催

東京大学東洋文化研究所(東文研セミナー)、早稲田大学台湾研究所

概要

本ワークショップでは、今年6月に刊行された『中国ファクターの政治社会学――台湾への影響力の浸透』(川上桃子・呉介民編、津村あおい訳、川上桃子監訳、白水社)の内容を踏まえて、台湾における中国ファクターの新たな展開を考える。川上報告では、上掲書籍の視点と概要を紹介し、同書のなかでは十分に取り上げることができなかった台湾企業の対中投資や中国への人材移動について、若干の補足を行う。呉報告では、今年5月以降の台湾におけるコロナウィルス感染拡大に伴って生じたワクチン不足をめぐる政争と政治危機をとりあげ、この「ワクチン大乱闘」における中国ファクターを論じる。古報告では、台湾と中国の媽祖信仰コミュニティ間交流を事例にとりあげ、中国政府が、海峡をまたいだ信仰ネットワークを対外的な影響力のチャネルとして動員・再編するようになった過程とメカニズム、その現況を報告する。園田茂人による討論に続き、質疑応答を行う。